シアリスとアムロジンOD錠に関する添付文書

シアリスはバイアグラ、レビトラと並び日本で最も臨床応用される勃起不全症治療薬です。一方、アムロジンOD錠も降圧剤としては最も臨床応用されている薬の1つです。アムロジンにはOD錠の他に普通錠の剤型も存在します。ここではこのシアリスとアムロジンOD錠は併用しても飲み合わせに問題はないのかどうか解説します。
添付文書上ではシアリスとアムロジンOD錠は併用注意となっています。つまり併用には慎重になるべきだが併用しても構わない、ということです。このように飲み合わせが併用注意となっているのには理由が2つあります。
まず共に血管を拡張する薬であるため、飲み合わせることにより過度に血圧が下がる恐れがある、と添付文書上では記載があります。シアリスはホスホジエステラーゼ5を阻害することで血管を拡張するが、アムロジンはCaチャネルを阻害することで血管を拡張します。作用点は異なるものの共に結果的には血管を拡張させます。
またもう一点、添付文書上では代謝酵素CYP3A4の競合について記載があります。シアリスもアムロジンも共に有効成分は肝臓でCYP3A4によって代謝されます。このように代謝酵素が同じ薬を併用すると、代謝酵素の数には限りがあるので両者とも代謝が滞ってしまいます。するとシアリス、アムロジンともに有効成分の血中濃度が想定より高くなり、効果が強く出てしまいやすいです。結果的に血管拡張が過度に起こり、血圧低下が過度に起こってしまいます。
この2剤の併用により、過度な血圧低下以外に頭痛、動悸、鼻づまりなどが過度に現れることがあります。このような症状が現れた場合は速やかに医師に飲み合わせに関して相談し、対策してもらいましょう。

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